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【レポート】尼崎市立尼崎双星高等学校との商品開発

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柏木鉄工の技術・材料×高校生のアイデア

2022年9月から、尼崎市立尼崎双星高等学校の授業で行われた「地元企業の技術と材料を活かした新商品開発プロジェクト」に協力しました。
昨年10月にこのブログでお伝えした大学生との商品開発と同様に、株式会社エアグラウンドさんからの提案がきっかけとなり、高校の「課題研究」という授業に参加。高校に弊社の製品を持参し、生徒へ事業や製品についてお話しして、新商品のアイデアを出してもらい、試作まで行いました。

授業の流れ

  • 企業研究:出張授業を行い、高校生が事業や技術、商品について知識を得る
  • 高校生が商品を考え、アイデアスケッチを描いて弊社の担当者と相談
  • 鉄を使った「みかん皮むき器」を弊社が試作。問題点を出し合って改良
  • 企業見学
  • 校内および大学で行われた報告会で高校生が成果を発表

高校生のアイデアは「みかん皮むき器」

弊社の商品開発を行うことになった高校生5人と他の生徒さんも、アイデアを出し合って約20もの案を考えてくれました。
そこで選ばれたのは、「みかん皮むき器」です。
商品開発班のメンバーの一人はみかん好き。でも、友達の中には、食べると爪の間に皮やスジが挟まる、指が黄色く汚れてしまうなどで食べないという人も。「手を汚さずにみかんの皮をむくことができたらいいな」という、普段の生活の中からヒントを得たものでした。

試作と改善

アイデア出しや試作品を使ってもらう体験など、授業に足を運んでは相談を重ねること数回。みかんの個体差、皮むき器の形状や機能、安全性など、さまざまな角度から問題点を見つけながら改善を繰り返していきました。

また、生徒たちは企業研究からアイデア出し、試作までの経過、取り組みの成果をまとめ、2022年11月の校内発表会および2023年2月の関西国際大学でのインターンシップ活動報告会で発表しました。

企業見学

12月には、生徒5人が来社し、機械設備やオリジナル製品などを見学。キャンプで使う焚火台や貯金箱、知恵の輪、そして鉄の名刺などに驚いた様子でした。
高校生たちには、スマホスタンド作りにも挑戦してもらいました。生徒はそれぞれ手描きの絵をパソコンで仕上げ、弊社のスタッフがCADでデータ化。レーザーで鉄板に刻印し、プレス機で折り曲げて磨いたら、世界に一つだけのオリジナルスマホスタンドの完成です。
後日、生徒たちからは「大小いろんな機械の迫力と存在感に圧倒された」「たくさんの機械や、加工の段階に合わせて部品を取り換える様子、スタンドを使いやすい角度に整える精密な技術にびっくりした」「アイデアを形にするだけでなく、お土産までもらえてうれしい」などの感想が聞かれたそうです。

社長、社員の感想

・初めての学生とのコラボでしたが、試行錯誤の結果、面白い製品が
でき、大変いい経験になりました。(社長・柏木)
・始める前は学生さんの提案したものを製作するだけの企画と思っていましたが、いざ始まるとお互いの「もっといいものにしたい」という気持ちが高まり合い、アイデア出しからどんどん進化し、大変いい製品ができました。また、この機会に得たものは貴重な経験になったので、今後も継続したいと思いました。(社員・籔永)